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ビールだけではない!不眠・更年期のハーブ〜ホップ
ホップ Hop
学名:Humulus lupulus
和名・別名:セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)
科名:アサ科
使用部位:毬花(きゅうか)
植物分類と歴史
ホップは何百年もの間、染め色に、そして紙やロープの製造に、また肝臓や消化不良の治療薬として利用されてきました。今日では、栽培されているホップの98%がビールの保存と香り付けのために使われています。植物としてのホップはアサ科(Cannabaceae)の植物で、歴史的にビールに使用されてきたホップは「Humulus lupulus」という学名で呼ばれる種に分類されています。成長すると6~8mほどの長さになり雄株と雌株が別々で、栽培されているホップのほとんどは雌株です。受精すると種子をつけてしまい、苦味や香りが劣化してしまうため雄株は全て排除し、未受精の雌株ホップだけを栽培して使用しているそうです。雌株は生育すると、濃い緑色のハート形をした葉と一見、松かさのような形をした「球花(きゅうか)または、毬花(まりばな)」をつけます。
ビール特有の苦味や香りを生み出す成分は、この球花の中の「ルプリン」と呼ばれる粒のような形をした器官の中にあります。ちなみに同じ呼び仮名の「毬果(きゅうか)」は、松ぼっくりなど多数の木質の鱗片(リンペン)が重なり、丸くなったものをさします。
ホップ花とルプリン
原産はアジア西部やコーカサス地方といわれていますが、ヨーロッパでも多く自生しています。現在はビールの原料として広く栽培されていて、寒冷な場所を好むため、日本においても北海道や東北地方で栽培されています。開花は夏で、ハーブとしては、開花後すぐに収穫して乾燥させて使用します。
ところで学名に関して、これまでは新エングラー体系が学名の主流でしたが、近年、遺伝子を分析する技術が確立され、DNAやRNAの塩基配列を解析することで実証的に植物の系統樹をつくるAPG(Angiosperm Phylogeny Group)=被子植物系統研究グループの「APG植物分類体系」に移行しつつあることはご存知の方も多いかもしれません。
ホップも旧来の体系では、イラクサ目(Urticales)のアサ科(Cannabaceae)に分類されていましたが、APG植物分類体系ではバラ目(Rosales)のアサ科として分類されるようになりました。同じHumulus 属の「Humulus japonicus」は日本や中国、台湾などに生息している植物で、カナムグラ(鉄葎)という和名があります。日本でも道端や荒れ地に自生しており、秋の花粉症の一因になっているので知っている方も多いでしょう。
ビールに使用されているホップは、ヨーロッパや西アジアを中心とした北半球一帯に生息している「Humulus lupulus var. lupulus」とされます。
*植物の学名は二名法(binominal nomenclature)というラテン語表記で属名と種名を組み合わせて表現され、ホップであれば「Humulus lupulus」となる。その後ろに学名を発表した命名者を付与することがあり「L.」はカール・フォン・リンネ(Carl von Linné)、「Zucc.」はヨーゼフ・ゲアハルト・ツッカリーニ(Josepf Gerhard Zuccarini)の略語になる。
ビールといえばドイツですね。ドイツだけで35種類のホップが栽培されており、高品質を保つハラタウ産ホップは世界中の醸造所で使用されています。
ホップを使用目的から大きく分けると、香りを活かしたアロマホップと苦味を活かしたビタリングホップの二つに大別できます。苦味をつけるためには苦味の元となるα(アルファ)酸(主としてビールの製造において重要な化合物の一群で有名なものにフムロンがある)の含有量が多いホップを使用したほうが、使う量も少なくてすむからです。
このアルファ酸は、ホップの「樹脂」成分でホップの苦味成分です。アルファ酸が麦汁煮沸工程で熱変化したイソアルファ酸によって、ビールに特有の苦味が付与されるとともに、「樹油(エッセンシャルオイル)」によって爽やかなホップ独特の香気が醸し出されます。イソアルファ酸は、麦芽由来のタンパク質とともにビールの泡の形成や泡持ちに大きな役割を果たすほか、殺菌作用もありビール醸造工程でビール酵母以外の雑菌の繁殖を抑制します。またホップに含まれるポリフェノールには、大麦タンパク質と結合しビールを清澄化させる効果もあることからも、クリアーで透明度の高いビールを醸造するには、ホップはなくてはならない存在なのです。
中世の修道士で自然療法士であるヒルデガルトが1150年頃に記した有名な書物に自然学(フィジカ)がありますが、その中で「ホップに関しては、その独特な苦さのおかげで、飲料に加えると腐りにくくなり、長時間保存ができるようになる。」と記しています。
<中世のホップの収穫風景>
ホップを使用していなかった時代の発酵酒であるエールはすぐに腐ってしまい、長期保存が難しい飲み物であったが、ホップを加えることで劇的に保存性が良くなったのです。醸造の最終段階でビールにホップを加えると、その風味がふわっと立ち上がり、また醸造の初期段階でも使用され、この時にポップに含まれる天然のアルファ酸であるフムロンがイソフムロンに変化します。その結果安定性が高まり、さらに保存がしやすくなったそうです。しかしこの化学変化が起きる条件を整えるためには、ポップを麦芽汁に入れて1時間から1時間半煮沸しなくてはならない。 しかし、このことによって薬草で香り付けしていたエールなどから、ホップを使ったビールへ歴史が変わっていったのです。
フムロンのcis– ならびにtrans-イソフムロンへの異性化
成分ほか
精油(フムレン)/フムロン、キサントフモール、イソキサントフモール、8-プレニルナリンゲニン、エストロゲン物質、アミノ酸、アスパラギン、バレロニン酸
安全性基準
安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)
(Botanical Safety Handbook 2nd Edition アメリカハーブ製品協会(AHPA)収載)
学術データ(食経験/機能性)
<食経験と機能性>
ホップといえば、やはりビールなので、ホップとビールの食経験について少し整理してみよう。
●ホップとビールの関係
ビールの誕生については諸説があり、紀元前8000~4000年までさかのぼるといわれ、文明とともに古くから人々に親しまれていたのは確かなようだ。人類最初の文明は、メソポタミアに興ったシュメール文明だが、そこではすでにビールらしき飲み物が飲まれていた。シュメールの人々が粘土板に楔形文字で描いたビールづくりの模様が記録に残っている。当時の製法はまず麦を乾燥して粉にしたものをパンに焼き上げ、このパンを砕いて水を加え、自然に発酵させるという方法だったようだ。
<シュメール人のビール製造>
また、紀元前3000年頃のエジプトでもビールは人々の間で広く飲用されていた。肥沃なナイル河畔で収穫される大麦を原料につくられた。その後の時代でもビールは、アッカド・アッシリア・バビロニアなどの古い文明遺跡から、製造・飲用の事実が明らかになり、重要な飲み物として広まっていったことが知られるようになった。紀元前1700年代半ばに制定された初めての成文法『ハムラビ法典』にもビールにかかわる法律が制定されている。この頃には各所に醸造所が建設され、今日のビアホールにあたる店も出現していたようで、その取り締まり規則、罰則などが公布されていた。例えばビールを水で薄めた者は、水の中に投げ込まれるという罰を設けたり、ビアホールで謀叛の密議などをしているのを知った店の主人はすぐに届け出ないと同罪に処す、といったものだったらしい。
かたや北ヨーロッパでは、古代ゲルマン人(ケルト民族)が定住生活に入った紀元前1800年頃にはすでにビールがつくられていたことが記録されている。ケルトのビールは、麦類を麦芽に加工する現代にも通じるつくり方をしていたようだが、ローマ時代の歴史家・博物誌家のタキトゥスの書『ゲルマニア』によると、あまり上等な酒とは思われていないばかりか、ゲルマン人のビール好きが揶揄されている。「飲料は大麦または小麦からつくられ、いくらか葡萄酒に似ているが品位の下がる液体である。……彼らは渇きに対して節制がない。その酒癖をほしいままにさせるならば、彼らは武器によるよりはるかに容易に、その悪癖によって征服されるであろう」と。当時のギリシャやローマではビールは品位のない飲み物だったようだ。地中海沿岸ではワインが主役であった。これは、気候風土の関係で麦類の生育が難しかったためと考えられている。それに比べて葡萄はよく生育したので、もっぱら葡萄酒を醸造することになっていったのだ。特にキリスト没後は、ワインがイエス・キリストの血として、宗教的要素が強くなっていくのだが。ギリシャ悲劇の詩人ソフォクレスが、「ギリシャ本土のビールを、我々は飲みたいと思わない」と書いていることからも、あまり上等なビールができなかったことがうかがえる。
そもそもビールという言葉はゲルマン語のベオレ、つまり穀物からきたといわれている。どうやらこれが現在のビールの語源といえるのかもしれない。現在のフランス人の祖先となるガリア人はローマ時代、ガリア地方(現在のフランスあたり)に住んでいたが、ローマ人は彼らの飲むビールをセルボワーズと呼んでいた。これはスペイン語のセルヴェーサ、ポルトガル語のセルヴェージャと同じく、ラテン語のケルウィシア(ケレスのウィシア、生命力)に由来する。ローマ人にとって、ガリア人は野蛮人で討伐対象だったから蔑んだ意味だったのかもしれない。
ところでホップが、いつ頃からビールに使われるようになったかについては定説があるわけではないが、新バビロニア帝国のネブガドネザル王がユダヤ王国を征服し、多くの住民をバビロンに連れていった、いわゆるユダヤ人の「バビロン捕囚」の時代(紀元前530年)に、彼らの書き残したものが残っている。彼らはワインも飲んだが、ビールをセカールとかシカリと呼んでいた。このシカリがヘブライ語ではシェケール(濃い酒)となり、ギリシャ語ではシケラ(甘い酒)となっていく。ホメロスの叙事詩『イーリアス』にはキューケイオー(混ぜ粥)というものが出てくるが、これは粥というより飲み物といったもので、元来はビールではなかったかといわれている。またユダヤ教の教書『タルムード』の中に「カスタ」と呼ばれる植物がありこれがホップの原型ではないかという説もある。現在では、ドイツのブラウンガルト博士が、その著書『ホップ』の中でメソポタミアの近くでホップの野生しているところはコーカサスであると書いており、この地方には今でも古代印欧語を話すオセッテという民族が居住し、野生のホップを使い、極めて原始的な方法でビールをつくっているということを明らかにしている。この考えが現在の主流となっているようだ。
では、ホップが使われる前のビールの原型の飲み物には何が使われていたかというと、セイヨウヤチヤナギ(Myrica gale)とあのアスピリンのサリシン抽出のもととなった、セイヨウナツユキソウ(Filipendula ulmaria)というハーブを香り付けと保存に利用していた。
ヤチヤナギ(左)とセイヨウナツユキソウ(右)
ケルト人はアルーとかエウル(ealu)といっていた。これはのちのエール(ale)である。意味は「植物のしぼり汁」の意味で、苦味や渋味をもつ植物を加えた飲料を指していたといわれる。このビールの原型とも言える、エウル(ealu)、エール(ale)は大麦の麦芽(大麦を発芽させその後乾燥させたもの)で作り、セイヨウヤチヤナギとセイヨウナツユキソウなどのスパイスやハーブで殺菌し、風味をつけた。煮沸して発酵させることで エールは比較的雑菌の少ない飲料となり、移動等でくみ上げた水よりもずっと安心して飲めるものとなっていった。8世紀頃には人々が教会へ行って様々な教えを請うことは日常的になり、教会や修道院の周りには、訪問者や巡礼者のための飲食や宿泊の施設が数多く現れた。これが後の「エールハウス(居酒屋)」や「イン(宿泊所)」の原型となっている。
中世になると上等なビールが修道院でつくられるようになる。ドイツのミュンヘン郊外にあったベネディクト修道院の文書の中に、ビールに初めてホップを使ったのが西暦736年と記されていることから、このころからホップが本格的に使われるようになったのではないかと考えられている。11世紀頃になると前述のヒルデガルトによってホップの薬効が知られるようになり、また知識人であった修道士や僧侶たちは、醸造知識にも優れ、香味剤である「グルート」を使ってエールをつくりだした。
グルートにはヤチヤナギ、アニス、フェンネル、コリアンダー、セイヨウノコギリソウなどが使われていたとされているが、独自の配合と製法は長く秘密にされていたため、現在までも文献などには残っていない。しかしフェンネルやコリアンダーは副原材料としていまでも使われている。「グルート」の製造は領主、修道院、都市国家などが独占し、ビール醸造業者に販売して利益を得ていた。これを「グルート権」と呼び、中世都市の一定地域内では、指定されたグルートを使ったエールしか販売できなかったため、グルート権が醸造権と並んで都市国家の大きな財源となっていた。この頃のエールは、栄養補給や医療にも利用されていた。ところがエールには保存期間が短いと言う大きな欠点があり、特に気温が上昇するとエールはすぐに酸っぱくなってしまう。そこでビールの品質を高めるにはホップが最も適していることが次第に広まり、16世紀までにその地位を確立していくのだ。結果、13世紀には、修道院のグルートビール(エール)と都市のホップビールの間で激しい競争を巻き起こすことになった。15世紀以降、都市の発展とともにギルド制が定着するに至って、ビールの醸造は次第に市民の手に移るようになっていき、醸造技術に次々と改良が加えられ、ビールの品質はより向上していく。
ドイツでは、1516年に「ビール純粋令」が出されており、大麦・ホップ・水の3つの原料以外は使用してはならないと定めることで、ビールそのものの定義を決定するとともに、品質維持向上に貢献した。そして大航海時代には、ビールは腐りやすい水の代わりに飲料用として用いられており、アメリカ大陸発見で有名なメイフラワー号には400樽ものビールが積み込まれて、新大陸への入植者たちは1635年までに自分たちのビールを醸造できるようになっていった。彼らのビール醸造から370年後、チェコの人々は年間156リットルのビールを飲み、それに続くアイルランド、ドイツ、オーストリア、と大量に飲まれ、米国でも1人あたり82リットル、中国でも24リットルを消費する。かつてホップの薬効を記したヒルデガルトも、想像を絶するほどの巨大産業になっていくとは思いもしなかっただろう。
<機能性>
冒頭でもご紹介した球花の中の黄色い樹脂はルプリンと呼ばれ、この粒のような形をした器官の中に、様々な機能性成分が含まれます。樹脂成分の硬さにより、軟質樹脂(ソフトレジン)と硬質樹脂(ハードレジン)に二分され、軟質樹脂は乾燥ホップの10〜25%、硬質樹脂は3〜5%を占める。苦味に寄与するα酸やβ酸は軟質樹脂に分類される。α酸にはフムロン、イソフムロン、アドフムロンが含まれる。β酸にも同様にルプロン、イソルプロン、アドルプロン、ポストルプロンやプレルプロンが存在し、これらがビールを造る過程において苦味を感じる物質に変化していく。また硬質樹脂のなかには近年注目を集めているキサントフモールが存在し、その機能性に着目した研究が進められています。
このキサントフモールはカルコン誘導体であり,がん予防効果について盛んに研究が行われてきた。α,β-不飽和カルボニルの求電子付加や活性酸素種(reactive oxy-gen species:ROS)産生により、がん予防効果を示すことが報告されている。( Krajka-Kuzniak V. et al., Toxicol. In Vitro, 27, 149-156 (2013)).
また2015年に東京大学大学院農学生命科学研究科の研究グループは、SREBP(細胞内の脂質代謝制御の中枢を担う転写因子で、脂質合成を促進することで知られる)の活性を低下させ脂質合成を抑制する働きが報告され、生活習慣病予防効果を持つ新たな機能性食品の開発に貢献するものと期待されている。ただし、ビールのキサントフモール含量は非常に少なく,抗肥満効果を得るには中ジョッキ数千杯分が必要であり,ビールでの摂取は不可能なので悪しからず。標準化エキスも上市されているので、サプリメントなどを活用していただきたい。(http://www.jbc.org/content/early/2015/07/03/jbc.M115.656975)
キサントフモール
以下にその他の代表的なホップの機能性について整理しておきます。
●不眠改善
ホップのフムロンやリナロールには鎮静作用が優れており、落ち着かない時や不安な時、ストレスを感じている時や眠れない時などに効果を発揮する。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16335333)
ヨーロッパでは自然の鎮痛剤としては勿論、発熱、心臓病、下痢、ヒステリーの治療やリウマチ性関節症の痛みを緩和する為に使われています。
現在、ホップのハーブとしての鎮静効果は大変評価され、睡眠を誘導する為に乾燥したホップを小さい袋に入れ枕元に置くハーブピロ―が知られ、不眠対策に利用されています。また緊張を和らげる為にお茶として飲むなど、神経を落ち着かせるために使われています。ドイツ保健当局は落ち着きのなさや不安、睡眠障害の不快感を緩和することにホップの使用を承認し、国内のアポテーク(ハーブ薬局)では、不眠の自然薬としてOTCとともに、サプリメントやハーブティーが処方されている。不眠にお悩みの女性はぜひ、一度ハーブティーを試していただきたいものです。
●花粉症の予防
ホップ成分には、スギ花粉症患者のアレルギー症状を抑制するという報告もされており、花粉症予防効果が報告されています。スギ花粉症患者39名にホップ抽出物100mg を12週間摂取させたところ、4週間後のスギ花粉特異的IgE抗体が増加し、10週間後の症状スコアと薬物療法スコア(symptom medication score)が低下した。という研究報告があります。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17690485)
また市場ではホップのエキスが入っている花粉症対策のドリンクなども販売されています。
●食欲増進効果
ホップの持つ鎮静作用が全身の筋肉の緊張をほぐすことによって、痙攣と腸の疝痛をやわらげるため、IBS (過敏性腸症候群) 、神経性消化不良、消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、ストレス性の消化問題などの良薬として用いられてきた歴史があります。ホップの苦み成分(ナリンゲニンなど)には消化を助け、肝臓機能を促進する作用があり、胆汁と消化液の分泌が促されることにより食欲を増進させます。
●女性特有の悩みの改善
ホップには、女性ホルモン様物質であるフィトエストロゲンが含まれており、女性ホルモンのバランスの乱れから生じる月経前症候群による過度の緊張やイライラ、肩こり、冷え性、肌の老化、生理痛、不安や不眠などの更年期障害の諸症状を緩和する効果が期待できます。
更年期障害に対する効果では、「ホップのエキス」を使ったヒトに対する臨床試験が報告されている。更年期障害の指標のひとつである血管運動性症状のホットフラッシュ(のぼせ、ほてりなどの症状)スコアが2以上の女性被験者67人(平均52歳)に、ホップ中のエストロゲン様物質である8-プレニルナリンゲン(8-PN)を豊富(100㎍)に含むホップエキスを投与した結果、6週間後に対照群と比較して改善効果が認められたというベルギーのヘント大学生薬学研究所での報告がああります。
(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16321485)
更年期障害の症状は様々で200 種類あると言われていますが、特に血管運動神経におこるホットフラッシュは有名である。8-プレニルナリグナン標準化ホップエキスを毎日摂取することで、その他の更年期の不快感が(改善される)軽減されます。ホップはホルモン補充療法を必要とする女性の代替手段となりうるのではないでしょうか?
その他禁忌事項や相互作用
妊娠中・授乳中は、専門医のアドバイスのもと使用すべき
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